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ゆめ芝居 それがしの申しますことひと通り・・・

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a'TA会メールニュース 2003年

「交流分析」の勉強会の定期案内メールに編集後記のようなものを書きました。記録としてここに転載します。
                  *           *
●2003.06号
6月14日、交流分析協会関東支部の年次大会に初めて参加してみました。
和田秀樹先生の「コフート心理学」の講演を聞きたかったのです。
あの先生が、能力開発や勉強法や、いろいろ書いて年収ン千万といわれる先生なのですね。学問に凝り固まるのでなく、実用という点に割り切っているのは、いっそ気持ちがいい感じがしました。

私は、コミュニケーション・スキルに関心を持っています。コーチングもその一環です。
また、プレゼンテーションやドキュメンテーションなど、テクニックとしてとらえられがちなものを、コミュニケーションの観点から整理すると、より「伝わる」ものになるということが、近頃のテーマです。
それもこれもTAを学んだことがきっかけです。そのあたりは、また…。

●2003.07号
ある「一歩」が大きな意味を持っていたことに、あとになって気づくことがありますね。
私の場合は、ちょっと興味を覚えてTAの集中コースに申し込んだことから、コミュニケーション全般に興味がわき、カウンセリングやコーチングなど関連領域へと広がり、またその過程で多くの人と知り合うことができ…、と人生が広がってきました。
インターネットで見つけたセミナーに、アフター5や休日に出かけたりするのですが、これなど、数年前の私には考えられなかったことです。
悩みもストレスももちろんありますが、今は、少なくともそれに執着しない自分を感じています。
自分の生き方に、それなりの自信を持てるからでしょう。
そして、前向きに「一歩」踏み出してみたら、前向きに生きている人たちが見えてきました。

子供たちは夏休みだというのに、なかなか暑くなりませんね。すごしやすいのは良いけれど、暑いときは暑いのが日本経済のためにも本当は良いのですがね。

●2003.08号
長島さんが現役引退したときの言葉、「巨人軍は永久に不滅です」は、しばしば「永遠に不滅です」と伝えられています。
有森裕子さんがオリンピックで言った言葉、「初めて自分で自分をほめたいと思います」も、たいていは「自分をほめてあげたい」になってしまいます。
私は、オリジナルの言い方のほうが好きです。
ただ、想いを込めて発せられ、大衆が感動とともに受け止めた言葉が、独り歩きしていくのは、しかたがないのかなとも思います。こうした言葉の持つ不思議な力。世界陸上をテレビで見ながら、そんなことをぼんやり考えました。

●2003.09号
コーチングとのクロスオーバーの試みは、私にとって、TAを日常に応用していく局面をさぐるという意味がありました。
TAを知識として得ることにより、自分の中に気づきが起こることは間違いありません。ただ、一歩進んで、きゅうくつな人間関係を送っている人にどうわかってもらうかとなると、残念ながら現状のTAはこのあたりの方法論が弱いように、感じられます。

ところで「日常への応用」といえば、先日、エーブ・ワグナー先生による「コミュニケーション・バリアを破るトレーニング・プログラム」紹介セミナーを受講してきました。
このセミナーは、コミュニケーションにおいてTAを実践的に活用するひとつの方法を提示しているようで、興味深く感じました。ここまで進めれば、現代に生きる理論になるのかなと感じたことでした。

●2003.10号
コミュニケーションのありかたについて、講師として語る機会がときどきあります。私がそれを語る資格があるとすれば、その道の達人だからなのではなくて、日々それに苦しんで、あれこれ求めているからだと思っています。
若い頃から見れば自分もだいぶましになったとは思うのですが、学べば学ぶほど、ひとつできるようになる一方で、新たに見えるものが出てきて、それがまた悩みの種になります。道とは長いものです。
「知る」ことの幸せと苦しみ・・・でも、50歳になってまだそんなことを考えて楽しんでいる自分もいて、ホント、人生は生きる価値がありますね。

今月は2回も歌舞伎を観にいきました。玉三郎と猿之助を堪能しました。
すっかり秋ですね。寒さに向かいます。皆さん、ご自愛ください。

●2003.11号
冬場はマラソンの中継をよく見ます。女子のマラソンもすっかり当たり前になりましたが、第1回の東京女子マラソンが行われたのは私が結婚した年でした。
妻と、近所のスーパーに石油ストーブを買いに行き、売り場に並んだテレビでジョイス・スミス選手のゴールシーンを見ました。
さっそうとした彼女の姿に、身重の妻を重ねて、女性の強さのようなものを感じたことを覚えています。

●2003.12号
最近、仕事の何割かが、研修講師とそれに関することになってきました。
先日も、広島、大阪、名古屋と、2日間で計8時間の研修をやってきました。
コーチングの研修などは受講者に喜んでいただけるのですが、終了後に色々お話ししたりすると、この人はホントにわかってくれたのだろうかと思うことがあります。

人は変わろうとしないものです。
研修でいいことを聞いたと思っても、たいていの人はそれでおしまいですね。
「なるほどね、でも自分のところは特別で、理屈のとおりにはいかないのだよ」Aさんは考えます。
話の断片を取り上げて、「ウン、その話は知ってる。それもやってる。だから私はこのままでいていいのだよ」Bさんは考えます。
変わりたくないことの理屈は、いくらでも考えられるものですね。

ひとつでもふたつでも、実際にやってみると何かが起こってくる。その味さえ覚えてもらえればという想いを胸に、あれこれ工夫している、この頃です。
by 50TEMPEST | 2004-06-01 02:00 | 他に書いた記事