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論理療法入門講座のふりかえり

日本論理療法学会の入門講座を受講した(平成16年7月3,4日)。

ABC理論という言葉と意味ぐらいは知っていたが、実際のセッションを見てかなりカルチャーショックを受けた。
それは、カウンセラーがクライアントに対して、かなり言って聞かすこと。そんなに言って聞かせて(説教?)、クライアントは納得感があるのだろうかと疑問に感じた。
その点は他の受講者も同様。大半がカウンセリングそのものについては知識なり経験なりある人たちのようで、つまり来談者中心療法が体にあるので違和感を感じるわけだ。

2日間やってみて考えること
・信頼関係を作り時間をかけても、クライアントに改善がないのなら治療としては何にも
 ならないのだという、論理療法のスタンスは理解できた。
・結局、クライアントに建設的な考え方が生まれなければ本当には直らないわけで、適
 切な形でそれを手助けすることは確かに有効だろう。
・交流分析の「人生脚本」では、きゅうくつな脚本は自分で書き換えてよいというのだ
 が、それがイラショナルビリーフに通じるようだ。
・ABCDEの流れを意識した、自分なりの基本質問を作り、口にならす必要がある。

受講中、「イラショナルだと頭ではわかっているが、ラショナルな考え方ができない」というクライアントにどう介入するかという質問が出、「わかっていると言っても、わかってはいないのだから、どうわかっているのか尋ねなさい」「いろいろ仮定のクライアントの話をしても答えられない」という講師の回答(かなりCP優位)に対して、また複数の質問、疑問が飛び交うという緊張の場面があった。
ふりかえると、受講者側に、つい来談者中心療法から対比的に整理しようとする傾向や、初心者として細部にこだわってしまう傾向があった。
たしかにクライアントはさまざまで、論理療法がバシッと決まる人も、そうでない人もいるだろうし、質問のような人でも適切なディスピューティングができさえすればよい。
要は、カウンセラーが相手の心にきちんと焦点を当てて(これはどんなカウンセリング手法でも同じはず)、持っているものを総動員すればよいことだと思う。

ただ、論理療法がむずかしいのは、自分がものを言わなければならないことだ。次に何を言おうと考えたとたんに、クライアントに対する集中が切れる。流れに沿って質問していくコーチングよりむずかしく感じる(もしかしたら、集中して心の奥を見ようとしなくても、大岡越前之守になっていればいいのかもしれない)。
今の時点では、「どうなりたいの?」という質問に常に立ち帰ることがよさそうに思われる。
by 50TEMPEST | 2004-07-05 12:59 | コーチング,カウンセリング