梨といえば、昔はまず長十郎でした。
その後、二十世紀という黄色い梨が出てきて、名前も味わいもフレッシュな感じで人気を博しました。値もよかったと思います。
北海道に送られてくる果物は、けっこう当たりはずれが多かったのです。
今ほど流通がよくなかったせいもあるでしょう。
子供の頃、梨というものは、すっぱかった記憶があります。
大学に入って、金沢でなんとなく買って食べた梨の甘さには驚きました。
それから梨が好きになりました。
その後、赤梨系の品種改良が進みましたね。
豊水、幸水、みずみずしくて甘い梨がふんだんに手に入るようになりました。
品種改良と流通技術向上のおかげで、たまに北海道に帰って食べる梨も、本州で食べるものと変わりません。
今年の梨はおいしいそうですよ。