■場づくり勉強会(第1期)
【第3回】 場におこる心の動きとその管理~メンバーの多様性を受け入れる
【日時】 2008年2月6日(火)19時~21時
【場所】 LBA研修室
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今回は、TA(交流分析)の概念を「フレーム」として使うことを試みてみました。
ファシリテーターが一定のフレームを持っていれば、話し合いを生産的なものにしやすくなります。
フレームを当てて見ることで、全体像を見極め、要素間の関係をわかりやすく整理することができるわけです。
人間関係でのやりとりに起こることは、自分自身にも何かの感情がわきますから、何が起きているのかなかなか見極めにくいものです。
そんなとき、TAの概念を知っていれば、状況を整理でき、冷静に手当ができます。
1 場の中にあって、メンバーが今どんな感情でいるかを知る
⇒その人の今の「自我状態」を、外見や発言から見つける
2 高い視点から、話し合いの各段階を促進する
⇒ファシリテーターからの働きかけ(ストローク)によって、望ましい方向に伸ばす
まず架空の会社の、旅行先を決めるという場を設定し、参加者の方にファシリテーターとメンバーになっていただき、話し合いを実際にやってみました。
また、すべてを客観的に見ている神様にも作りました。
そして、その場に何が起きていたのか、自分の感情にピントをあてて、ふりかえってみました。
短い時間の話し合いでしたが、不安、いらいら、わくわく、不満、いろいろな気持ちがわいていることに気づいていただきました。
この後、ミニレクチャーをし、さらにそれをふまえて、自分に引き寄せて応用を考えていただきました。
(こうした進め方を、「ラボラトリー体験学習」スタイルといいます。これもひとつの「フレーム」といえますね)
人間関係は相互性であり、ちょっとしたやりとりの食い違いで、さまざまな感情が起こりえます。
ボタンの掛け違いで冷たいものになりやすい半面、ちょっとした温かい気配りの言葉や行動で、居心地のいい場、生産性の高い場にもなります。
TAはカウンセリングから生まれた理論ですが、理論自体がわかりやすいので、そうした場づくりのフレームとしても使えると、今回あらためて感じました。
場づくり勉強会 心理面のフレーム