子供は乳幼児期に家族のなかで生き延びるために、また家族のメンバーの期待に応えるために、さまざまな生き方(=性格=反応のスタイル)を身につけます。
特徴的な親の養育スタイル
⇒ ヴァン・ジョインズ命名の、子の適応タイプ (DSM-Ⅲによるタイプ)
○あてにならない養育スタイル
⇒ 創造的無想家型タイプ (スキゾイド型適応タイプ)
○先取りする養育スタイル
⇒ 魅力的操作者型タイプ (反社会型適応タイプ)
○一貫性欠如の養育スタイル
⇒ 才気ある懐疑者型タイプ (パラノイド型適応タイプ)
○過度に支配的な養育スタイル
⇒ おどけた反抗者型タイプ (受動攻撃型適応タイプ)
○目的達成重視型の養育スタイル
⇒ 責任感ある仕事中毒者型タイプ (強迫観念型適応タイプ)
○人を喜ばすことを強調する養育スタイル
⇒ 熱狂的過剰反応者型タイプ (演技型適応タイプ)
完全な親はありえませんし、子育ての時に親が置かれている環境もありますから、子供は何らかの「ゆがみ」の影響を受けます。
そして、無意識のうちに、それを反映した性格形成がなされます。
これらの適応タイプは、プラスの面もマイナスの面も持ちます。
どのタイプだからいいとか、悪いといったことはありません。
タイプわけそのものに意味があるわけではありません。
セラピーとしては、その人のタイプがわかれば、陥りやすい穴がわかります。
また、どう働きかければ効果的なのかが見つかります。
ノンクリニカル面では、自分のタイプを理解することで、そのプラスの特性を活かす姿勢を持つことができるでしょう。
また、ストレス下ではマイナスの特性(特にドライバー行動)が現れてきます。
したがって、その特性の出現を、ストレスに気づき、うまく切り抜けるためのサインとして受け止めることも可能になりますね。
ちなみに私のタイプは、
「創造的無想家」と「責任感ある仕事中毒者」でした。
人格適応論ワークショップ