私がTA(交流分析)と出会ったのは、40代はじめ。
吉本誠一先生という産業カウンセラーの方のセミナーで、エゴグラムを紹介してもらったのが最初です。
月1回、半年シリーズでの、夜の公開セミナーでした。
新任管理者クラス向けで、1社から何人でも参加可能でしたね。
安かったので、会社が、手を挙げた3人を参加させてくれました。
私は誘われた口でしだが、結局最後まで行ったのは私だけでした。
他の会社も同様、最初だけ多く、回を追うごとに少なくなりました。
あまり大企業は来ていなかったと思います。
受付の人もいなくて、吉本先生自身が受付もされてました。
まあ、貸し会議室を借りてやるセミナーですね。
今なら珍しくありませんが。
考えてみれば、それが夜の勉強会型セミナー参加の最初です。
1社研修をやれない規模の会社のための公開研修であり、研修先を開拓するための体験研修でもあったのでしょう。
今でも通用するビジネスモデルかもしれませんね。
内容は、心理学をマネジメントに応用する切り口あれこれでした。
それまで管理者教育といえば、「管理者たる者、かくあるべし」式のものしか経験していなかったので、私にはとても新鮮で、これは使えると思ったものです。
そんな中で、エゴグラムと自我状態の話がありました。
見事に自分の状態(と問題点)が浮き彫りになり、驚きました。
それ以来、エゴグラムの本や交流分析の入門書など、何冊か読みました。
もうひとつよくわからないところもあり、それっきりになりましたが。
交流分析については、数年後にまたひょんな
出会いがあり、それからはちゃんと勉強して今に至っています。
心理学系の職業研修講師さんというものに触れたのも、そのときが初めてです。
結局、今の私は吉本先生と似たようなことをしています。
こうしてあらためてふりかえると、吉本先生からの影響はずいぶん大きいですね。
私は、交流分析を知って人生が変わったといつも言っているのですが、吉本先生と出会って、とも言えるわけですね。
またお会いしたいと思いながら、それっきりになっています。