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ヘルピングの心理学

   「ヘルピングの心理学」   R・カーカフ 講談社現代新書


今年になってから会社の近所の本屋で、たくさん並んだ現代新書の古いほうを何の気なしに見て、見つけました。
だいぶ日焼けしていましたが、こんな感じで出会う本は、私にとって「神の啓示」みたいなものであることが多いのです。

CDAの2次試験の勉強として読みました。
ここで言うヘルピングとは、いわゆるカウンセリングであり、ヘルパーはカウンセラー、ヘルピーはクライエントです。

以下のような記述が、わたしにはとても響きました。
事実の反映、感情の反映、意味の反映として教わることが、つまりそういうことなのかと、わかった気がしたのです。

                   *          *

・・・応答技法において大切なのは、ヘルピーの思考の枠組みに入って、ヘルピーの話を聞くことであり、そして、聞き取ったことをヘルピーに伝え返すことである。
つまり、ここでは、二つの異なる能力が必要となる。
一つは、ヘルピーが経験した事柄の重要さを的確に捉えること、
もう一つは、ヘルパーが捉えたことの重要さを的確にヘルピーに伝え返すことである。

・・・ヘルピーが述べる事柄は、多くの場合、ヘルピー自身の心の動きを説明し、意味づけるためのものである。
ヘルピーが述べる事柄は、ヘルピーが表現する経験に知的な意味を与える一方、
ヘルピーが表明する感情は、ヘルピーが表現する経験に情緒的な意味を与えるものである。
意味への応答とは、ヘルピーが表明する事柄と感情を捉えて、一つにまとめ、別の言葉で言い表すことだと言うことができる。
by 50TEMPEST | 2008-08-11 07:39 | コーチング,カウンセリング