今年も新人研修に関わることができました。
私の狭い経験から一般化できるかどうかわかりませんが、こんな傾向に気づきました。
・ こちらからの投げかけに対しては、いい答が返ってくる。
・ 大人言葉が話せない(ますます)。
けっこう知っているのです。マナーなども勉強したのでしょうね。
経験のなさは、しかたがありませんが、前向きの姿勢は感じられました。
きっといい結果につながるでしょう。変にあせらないでほしいと思います。
敬語や、それを使ってのいわゆる大人の言い方は、ますますヘタになっている感じはします。
ただ、知識としては知っていて、うまく言わなければとなまじ思うために、かえってぎこちなくなっているようにみえます。
周囲の人がちゃんと見本を見せる必要があります。それができれば大丈夫だと思います。
今年は、ロールプレイを少し増やしてみました。
報告連絡相談など、従来は私との間でやってもらったのですが、今年はさらに受講者の間でも立場を変えてやってもらい、ふりかえりをしました。
たとえば、報告してみた気づきだけでなく、報告されてみた気づきにも焦点を当てて共有しました。
すると、片側だけでは得られないポイントが出てきました。
私が今年も強く伝えたメッセージはこんなことです。
知らなくて当たり前。それを弱みに思わなくていい。
知らないことは知ってる人に聞けばいい。
ただ、皆さんは社内の経験階層では一番下。
教えるのが商売の学校と違って、先輩・上司は仕事をしていて忙しい。
だから、黙っていては教えてくれない。聞き方にも工夫は必要だ。
ビジネスには、【相手】と【期限】と【コスト】がともなう。
特に、自分が何か感じたり考えたりすると同様に、
(もしこちらが何もしなかったとしても)【相手】は何かを感じている。
皆さんはすでにたくさんのものを持っているのだから、
そこにさえ気をつければ、うまくやっていける。