とにかく、衛生状態はよくなりましたね。
昔の子供は、よく鼻をたらしたやつがいました。
ちゃんとかまずに袖でふいたりして、袖が光ってるなんてやつもいました。
鼻が悪かったんでしょうか。
単に、親がかみ方を教えなかったんでしょうか…。
頭に皮膚病があるのは「ガンベ」と言いました。
小学生の頃、そんな子を見たことがあるように思います。
トラホームという言葉は、今は知らない人が多いでしょうが、昔は普通の言葉でした。
見たことはありません。目の病気というぐらいの知識はありました。
健康診断の中で、まぶたの裏をひっくりかえして検査されましたから。
思えば、予防注射は順繰りにいろいろ打たれました。
副作用などが問題視されて、減ったようですが。
寄生虫検査の検便も毎年ありました。
おもしろかったのは、ツベルクリン検査。
注射の日と、それでできる発赤のサイズを測る日がありました。
発赤が小さいと、BCG注射です。
これは結核の予防ですが、こんな努力の積み重ねがあってこそ今があるのですね。
とはいえ、今は今で、衛生状態が良すぎて別の問題がありようにも見えます。
ひとつは、新しい深刻な病気。
昔、ツベルクリンの時は、注射器を一本で何人かの子供に使ってました。
エイズなどという心配がなかったわけです。
ひとつは、刺激への弱さ。
新型インフルエンザが流行し始めたときなど、ちょっと過敏な反応に思われました。、
寄生虫ぐらい飼ってるほうが免疫がよくなるのだという説を唱えて、実際にサナダムシを抱えている先生もおられるようです。
私は飼いたくはありませんが、趣旨はとてもわかります。